6日のミラノ・コルティナ冬季パラリンピック開会式では、大会の掲げる「政治的中立」が機能不全に陥っている現実が露呈した。ウクライナ侵攻で大会から除外されていたロシアが国を代表する形で出場し、反発した欧州7カ国が式をボイコット。イランを攻撃した米国に処分はなく「二重基準だ」と矛盾を問う声が上がった。戦禍を巡る対立が色濃く反映される幕開けとなった。

 ▽分かれ目

 「殺りくと破壊を行う国の国旗掲揚を許すことは、侵攻を許すのと同義だ」。ウクライナ・パラリンピック委員会のスシケビッチ会長は2月、ロシア勢の出場を認めた国際パラリンピック委員会(IPC)の判断を強く批判した。

 国際オリンピック委員会(IOC)...

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