かつて通った東京・歌舞伎町で植え込みに腰かける女性=2月
 かつて通った東京・歌舞伎町で植え込みに腰かける女性=2月
 取材に応じる名古屋市立大の菊地夏野准教授=2月、名古屋市
 名古屋市立大の菊地夏野准教授

 ジェンダー不平等の解消が進んでいない。女性は育児や介護のケア労働を負わされがちで、約半数が非正規で働く。賃金格差は埋まらず、貧困や性的搾取など、複雑化した問題は若年世代にも及ぶ。今年は女性の参政権行使から80年。全ての政策に男女平等の視点を取り込む「ジェンダー主流化」は今や国際的な動向だが、懸け離れた日本の現状に、識者は「社会構造の転換」を訴える。8日は国際女性デー。

 ▽頼れない

 「どれだけ頑張ったら普通になれるんだろう」。関東地方の大学1年の女性(19)がつぶやいた。暴力で支配する母と、子どもに無関心な父の元で育った。3歳ごろから母の機嫌が悪いと土下座させられ、頭を踏み付けられるのが日常だ...

残り1028文字(全文:1328文字)