「OTC類似薬」の自己負担見直しについての合意文書を掲げる自民党の小林政調会長(右)と日本維新の会の斎藤政調会長=19日、国会
 「OTC類似薬」の自己負担見直しについての合意文書を掲げる自民党の小林政調会長(右)と日本維新の会の斎藤政調会長=19日、国会
 「OTC類似薬」追加料金のイメージ

 自民党と日本維新の会の連立政権で初となる医療保険制度改革の内容が出そろった。柱の一つだったのは「OTC類似薬」の自己負担の見直し。維新が主張した公的医療保険の適用除外を見送り、湿布薬など身近な医薬品を含む約1100品目を対象に追加で「特別の料金」を求めることで決着した。患者にとっては負担増となるため反発の声が上がる。現役世代の保険料負担の抑制に向けて焦点となる高齢者の窓口負担引き上げは積み残しとなった。

 ▽必需品

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