
積水ソーラーフィルム製のPSCモジュールを手に、新潟市との連携の意義を語る東大先端研の瀬川浩司教授=22日、新潟市役所
次世代型太陽電池「ペロブスカイト太陽電池(PSC)国が再生可能エネルギーの切り札と位置づけ、2040年までに20ギガワット(2000万キロワット)の導入目標を掲げる。フィルム型やガラス型、シリコン型に重ねるタンデム型の3種類ある。積水ソーラーフィルムやパナソニックホールディングスなどのデバイスメーカーが、発電効率や耐久性の向上を目指して開発に取り組んでいる。」の導入促進に向けて、新潟市と東京大学先端科学技術研究センター(東大先端研)が22日、連携協定を結んだ。なぜPSCなのか、なぜ東大先端研は新潟市を選んだのか。国内の研究開発をけん引する瀬川浩司教授に聞いた。(ニュースセンター・横井裕)
-なぜ新潟市と連携協定を結んだのでしょうか。
「ペロブスカイト(PSC)の主原料のヨウ素が新潟で生産されていることがきっかけだ。日本はヨウ素の生産量が世界第2位でシェアは約3割ある。国内では千葉が1位で新潟が2位。新潟市との連携は新しい用途や設置場所を見いだす上ですごく重要だ。千葉の企業とも連携していて、日本海側と太平洋側で比較できることにも意味がある」
-では、新潟でPSCを使う現場として有望な分野はどこでしょうか。...
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