
建設中の災害公営住宅=25日、石川県穴水町
能登半島地震の被災者アンケートからは、建設費の高騰や人手不足が住まいの整備に影響し、多くの人が仮設住宅からの退去を見通せない状況がうかがえる。自宅再建を決めても経済的な負担を強いられ、建設業者が確保できず工期が遅れるケースも。災害公営住宅に入居後の家賃を心配する声も聞かれる。
▽小さな家
「以前は大きな家だったが今は建設費が高くなり、平屋の小さな家しか建てられない」「値段が高くて驚いた」。アンケートには、資材価格の膨張や人件費の上昇などを背景に、建設費高騰が続くことに戸惑いの声が寄せられた。また「当初の完成予定は今年8月だったが、まだ引き渡してもらえていない」「建設業者が忙しくて、なかなかリ...
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