コメの収穫作業=2025年8月、新潟県三条市
 コメの収穫作業=2025年8月、新潟県三条市
 収穫されたコメ=2025年8月、新潟県三条市

 石破前政権が打ち出した歴史的なコメの増産方針を3カ月足らずで覆し、高市政権は「需要に応じた生産」という旧来の政策に立ち戻った。「猫の目農政」の体質は変わらず、2026年産米の計画を練り始めた産地、農家は振り回された。多くの産地が苦渋の減産を農家に求めることになりそうだ。

 ▽悩ましい

 国は18年に長年続いた生産調整(減反)を廃止したが、その後も麦や大豆の生産を補助金で支援し、主食用米を作りすぎないようコントロールしてきた。

 石破政権は昨年8月、価格高騰は国が需要拡大を見誤り、供給不足を招いたことが要因と結論付け増産を表明。だが10月に就任した鈴木憲和農相はすぐに「供給過剰であれば生産を抑制して...

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