
「介護者の支援を考える会」の勉強会。幅広い職種の人が集まり、介護を巡る問題を話し合っている=新潟市中央区
県内で起きた介護殺人事件を機に発足した有志の会「介護者の支援を考える会」が今年、活動10年を迎える。福祉、医療、行政、法律の関係者のほか介護当事者が参加する勉強会を定期的に開き、介護の課題解決に向け連携を深めてきたが、家族を傷つけてしまう事件は後を絶たない。発起人で弁護士の佐藤慎之助さん(45)=新潟市中央区=は「介護に悩みながら声を上げられない人をどう支援するか。その問いを社会全体に広めたい」と語る。
昨年11月下旬、新潟市総合福祉会館(新潟市中央区)。会議室は、勉強会の参加者であふれかえった。
この日は、会が発足するきっかけとなった介護殺人事件の裁判員裁判を振り返った。佐藤さんはこの裁判を担当した。
2016年、県内の女性が同居する認知症の母親を殺害した疑いで県警に逮捕され、殺人罪で懲役9年の判決を受けた。裁判では、家族を介護する人の孤立問題が焦点となった。...
残り1034文字(全文:1421文字)











