
地球温暖化対策の国際枠組み
温室効果ガスの排出量世界2位の米国が、国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)から離脱する方針を示した。各国が連携し一定の効果を上げてきた地球温暖化対策の完全否定で、既存の国際協調体制が混乱し、崩壊に向かう恐れがある。平均気温の上昇を産業革命前から1・5度に抑える目標達成も、より困難な状況になりそうだ。
▽自滅
「国際社会における自滅的な行為だ。健康や雇用を失い、子ども世代が代償を払うことになる」。バイデン前政権で気候変動問題を担当したケリー元国務長官は、トランプ政権を痛烈に批判。離脱は、世界最大の温室ガス排出国である中国への「贈り物」になり、責任を逃れたい国や大量排出国に「免罪符」を与える行...
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