7日、ベネズエラ・カラカスでマドゥロ大統領の解放を求める人(ロイター=共同)
 7日、ベネズエラ・カラカスでマドゥロ大統領の解放を求める人(ロイター=共同)
 ベネズエラ情勢を巡る構図(写真はロイター、タス)

 ベネズエラに権益とパイプを持つ中国とロシアがトランプ米政権の武力行使に反発を示しながら、「力の支配」への傾斜を逆手に取ろうとしている。米国はデンマーク自治領グリーンランド領有に意欲を示し、「影の船団」と見なすタンカーも拿捕。武力行使容認のハードルが下がったとの見方もある。国際秩序の転換につながるかどうか、中ロは事態を注視する。

 ▽代償

 南米に足場を築きたいロシアにとってベネズエラの反米左派政権は重要な存在だ。ロシア上院情報委員会のプシュコフ委員長は「米国はあらゆる規範を踏みにじり、19世紀の野蛮な帝国主義の世界へと引き戻した」と主張、米国による一方的な攻撃を激しく批判した。

 一方で、欧米が糾...

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