
近鉄富田林駅前のバスターミナル。民間のバスのほか、自治体名が書かれたバスも並ぶ=2025年12月、大阪府富田林市
乗客数は大幅に落ち込み、運転手不足も深刻化―。「地域の足」として貢献してきた乗り合いバスが、危機にひんしている。ここ10年で廃止に追い込まれた路線は計約1万5千キロ。識者は「国費で支援すべきだ」と訴えるが、政府関係者は「財源には限りがある」と言葉を濁す。移動できる環境をどう確保するのか。社会全体で考え直す時期に来ている。
▽穴埋め
「地域の皆さまに申し訳ない」。2023年9月、大阪府南部で1世紀近くバスを運行してきた金剛自動車の白江暢孝社長が記者会見を開き、赤字や運転手不足による事業廃止を表明した。
沿線4市町村(富田林市、太子町など)は、近鉄バスや南海バスの協力を得てコミュニティーバス「金...
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