電気事業連合会での記者会見を終え、関係者に一礼する中部電力の林欣吾社長。電事連の会長職を辞任することになった=16日、東京都千代田区
 電気事業連合会での記者会見を終え、関係者に一礼する中部電力の林欣吾社長。電事連の会長職を辞任することになった=16日、東京都千代田区

 中部電力の林欣吾社長が、業界団体の電気事業連合会の会長辞任に追い込まれた。浜岡原発(静岡県)のデータ不正問題で足元が揺らぎ、任期満了を前に身を引いた。団体トップの会長職を巡っては、原発事故や原発マネーの不祥事でこれまでも途中退場があった。信頼回復が遠のいている。

 ▽異論なし

 「中部電社長として不正問題の対応に専念するため、電事連の会長職を辞任したい」。16日午前、東京都内の高層ビルの会議室。大手電力10社の社長が定期的に集まる会合で、林氏はこう切り出した。

 会長の任期は2年が通例だ。2024年4月に就任した林氏は、今年3月末に任期の終了が迫っていた。同業者が集まる団体だけに「最後まで続投する...

残り632文字(全文:932文字)