長沢丘司大阪大栄誉教授
 長沢丘司大阪大栄誉教授
 白血球などがつくられるイメージ

 人の体で絶えず補充が必要な血液。血液細胞のもとになる造血幹細胞は主に骨髄にあり、一部は自身と同じ細胞を複製して個数を保ち、他は赤血球や白血球などに分化している。大阪大の長沢丘司栄誉教授は、造血幹細胞がこのような機能を維持するための手助けをする、いわば“ゆりかご”がどんな細胞でできているかを明らかにした。

 長沢さんが2000年代初頭にCAR細胞と名付けたこの細胞は、長い突起が作る網のような構造が特徴で、CXCL12という物質を多く生み出す。骨髄では、大部分の造血幹細胞がこの細胞にくっついており、幹細胞の機能維持に必要な環境を提供していることが分かった。CXCL12は、細胞間の情報伝達を担うサイ...

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