自宅で会話するザン・クリストファーさん(左)と鹿島真人さん=2025年11月、東京都内
自宅で会話するザン・クリストファーさん(左)と鹿島真人さん=2025年11月、東京都内
鹿島さんとザンさん
同性カップルら8人が国に損害賠償を求めた東京第2次訴訟の控訴審の判決を受け、「不当判決」などと書かれた紙を掲げる原告ら=2025年11月28日午前、東京高裁
武蔵野美術大の志田陽子教授

 結婚して子どもをつくるという幸せな将来像を描けず、誰にも言えず人生を諦めていた少年時代。飲み会の席で、上司が自分の性的指向をネタのように話していたと知り、深く傷ついた社会人時代。ああ、こういう排除や差別をずっと受けてきたな―。昨年11月28日、東京高裁前で、東京都に住む鹿島真人さん(42)は判決内容を聞きながら、これまでの人生を思い出していた。

 同性婚を認めない現行の法規定を「合憲」と判断したこの日の東京高裁判決。これまで6件の高裁判断の中で、唯一の合憲判決だった。少数者であっても堂々と生きていい、幸せになっていいと、自分の存在を制度として包摂し、肯定してくれる判決を期待していたが、かなわな...

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