明治大の勝田忠広教授
 明治大の勝田忠広教授

 間違った方法で正しいことを行う。この言葉こそ今の日本の原子力政策にふさわしい。

 電力不足の改善や気候危機対策という正しい目的のために政府が推進するのが原子力の利用だ。だが、再稼働が進まないにもかかわらず、日本の現在の温室効果ガス排出量は、1990年以降最低値を記録している。発電コストが太陽光よりも高く、出力の調整が難しい原子力は電力市場の中で使いづらいものとなっていて、有効な気候危機対策とはなり得ない。

 放射性廃棄物の最終処分地は決まっておらず、調査を受け入れた地方自治体に高額の交付金が支払われる。これもまた間違った方法の一つで、金銭で倫理観を売り買いしているに過ぎない。

 そして今、これらの...

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