福島第1原発周辺の帰還困難区域
 福島第1原発周辺の帰還困難区域

 東京電力は福島第1原発の廃炉や賠償にかかる費用を賄うため、再稼働させた柏崎刈羽原発6号機を経営再建の「切り札」に位置付ける。ただ第1原発では最難関とされる溶融核燃料(デブリ)の取り出しが難航。政府と東電が目標に掲げる2051年までの廃炉完了は不透明で、福島県内の除染で出た土などの県外最終処分の道筋も見通せない。廃炉と復興は道半ばで、第1原発周辺の住民は古里の将来に不安を募らせる。

 ▽デブリ

 東電は昨年7月、3号機で計画していた溶融核燃料(デブリ)の本格的な取り出し開始を30年代初頭から37年度以降に変更すると発表した。第1原発の1~3号機には推計880トンが残る。3号機を皮切りに他の号機でも...

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