鳥類の研究に使うエミューの卵を持つ黒岩麻里さん
 鳥類の研究に使うエミューの卵を持つ黒岩麻里さん
 研究室の卒業生が作ったオリジナルのトゲネズミグッズを持つ黒岩麻里さん
 X染色体がペアにならず、1本しかないアマミトゲネズミの染色体の写真
 北大・黒岩麻里教授が明らかにした雄になる仕組み

 黒岩麻里さんは18年かかって、アマミトゲネズミでは雄だけが3番染色体に性の決定に関わるスイッチとなるDNA配列を、しかも同じものを二つ持っていることを突き止めた。このスイッチは雌にもあるが一つだけ。スイッチが重複していることで、精巣の分化を促す遺伝子の働きを強化していたのだ。

 実は一般的な哺乳類も同じようなスイッチを使うが、雄でも一つしか持たない。ここで活躍するのがY染色体にある遺伝子で、たった1個のスイッチを正確に動作させて精巣分化を進めている。アマミトゲネズミはY染色体がない分、スイッチの数で勝負しているようだが、ではそもそもそのスイッチオンはどうやって起きるのか。これが現在の研究課題の...

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