広島県廿日市市の冠遺跡群第8地点で行われた発掘調査=2025年9月
 広島県廿日市市の冠遺跡群第8地点で行われた発掘調査=2025年9月
 現生人類拡散の南北ルート

 日本列島にはいつ、どのように現生人類ホモ・サピエンスが到達したのか。近年の発掘で、考古学や人類史の謎に迫る発見が相次ぐ。「出アフリカ」で、南北二つのルートからユーラシア大陸を東進した人類。それぞれの途上で残した石器と、同じ顔つきの石器が長野県と広島県で見つかった。「列島最古」に関わる4万年超前の年代も示し、注目を集める。

 発端は2020年、長野県佐久市にある標高約1100メートルの香坂山遺跡の発掘だ。列島では後期旧石器時代の3万8千年前ごろから人類の痕跡が明確になる。この時代の解明のため、奈良文化財研究所(奈良市)の国武貞克主任研究員らが掘ると、長さ10センチ超で鋭い刃がある「大型石刃」や、...

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