
在宅のみとりを希望する人に、周囲への事前の相談を勧める平原佐斗司医師=東京都北区
日本の死者数は増加傾向にあり、まもなく多死の時代を迎える。病院だけではみとりに対応できない恐れがあり、在宅医療のニーズが高まる。一方で、いざというときに自宅での最期を望んでも親族の助けや公的な支援が間に合わず、希望がかなわない人もいる。専門家は「人生の最期をどこでどう迎えたいか。周囲の人と相談して準備しておいて」と勧めている。
▽帰りたい
東京都の90代男性は病院で末期の腎不全で余命1週間と宣告された。本人は「家に帰りたい」と希望したが、同居する高齢の妻は夫の介護ができず、心配して駆け付けた息子らは「入院先で人工透析を受けるべきだ」と訴えた。
弱った体に人工透析や新たな検査は負担が大きく、医...
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