全体と中小企業の賃上げ状況の推移
 全体と中小企業の賃上げ状況の推移

 2年連続「5%台」を達成した賃上げの定着に向けて、2026年春闘の労使トップ会談は協調路線を継続した。大手と中小の格差を是正し、賃上げの裾野を広げられるのか。価格転嫁の推進のかけ声とは裏腹に、現場からは「もう限界」との嘆息が聞こえる。

 ▽本音

 27日午前、東京・大手町の経団連会館。経団連の筒井義信会長は冒頭あいさつで、賃上げ定着について「認識の共有度合いは非常に強い」と述べ、連合の芳野友子会長も「基本認識に、ほぼ齟齬はない」と応じた。連合幹部は会談後、中小賃上げへの認識の一致は昨年以上との見方を示したが、現場では息切れが起きている。

 「もっと上げろと言われても…」。佐賀県や長崎県でビルメンテ...

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