
研究をする長沢丘司さん
長沢丘司さんは、発見では他チームに先を越されたサイトカインCXCL12の機能を調べる研究に専念した。造血幹細胞のゆりかご(ニッチ)がCAR細胞だと見抜いたのも成果の一つだが、すぐに賛同を得たわけではなかった。
別の細胞がニッチだとする説を採る米国のチームとの論争が15年ほども続いた。長沢さんはCXCL12を作れないよう遺伝子操作したマウスの実験で、造血幹細胞や白血球のB細胞が減るなどの証拠を提出。それも評価されない苦しい時期が続いたが、海外の学会で著名な研究者に「おまえの考えが正しいと思う」と声をかけられたこともあった。「徐々に認められるようになった」
CXCL12が造血幹細胞を骨髄にとどめ...
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