ウクライナ・キーウ、ドネツク州・マリウポリ
 ウクライナ・キーウ、ドネツク州・マリウポリ

 ウクライナは侵攻を受けるロシアと、戦闘で亡くなった兵士の遺体を定期的に相互返還している。ロシアから引き渡される遺体は死後数カ月以上が経過して腐敗が進み、個人の特定は困難を極める。「愛する人の元へ帰してあげたい」。キーウ近郊にある身元確認の専門施設では、医師らが亡き兵士を家族と再会させるため、確認の手掛かりを求めて尽力していた。

 ウクライナ政府は2025年11月、キーウ近郊に「身元特定統一センター」を開設した。同12月26日、真新しい白壁の施設を訪れた。室内に充満した腐臭が鼻を突く。解剖台には白いシートに覆われた4遺体があった。泥まみれの戦闘服を着用し、頭部や胴体は白骨化したりミイラ化したりし...

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