高市早苗首相、トランプ米大統領(ゲッティ=共同)、中国の習近平国家主席(タス=共同)

 高市早苗首相は衆院選での圧勝を推進力として米中両国との「二正面外交」に本腰を入れる。中国とは台湾有事を巡る国会答弁をきっかけとした対立の長期化に備える。米国とはトランプ大統領との「蜜月」関係をてこに同盟強化を図り、防衛費増額などの圧力回避を模索する。日本の貢献を売り込み、西半球重視へとシフトする米国をつなぎ留める戦略を描く。

 ▽膠着

 「靖国神社参拝の環境を整えるために努力している。同盟国や周辺諸国にも理解を得る」。首相は8日夜、民放番組でそう語った。首相就任前は春秋の例大祭や終戦の日に合わせて参拝してきただけに、岩盤保守層を意識した発言だった。

 翌9日、中国外務省は早速反発した。林剣副報道局...

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