ライブ会場の朱鷺メッセに向かうファン。新潟駅から直行する人が目立った=2025年12月、新潟市中央区
ライブ会場の朱鷺メッセに向かうファン。新潟駅から直行する人が目立った=2025年12月、新潟市中央区

 新潟日報社はスマートフォンアプリの匿名化された位置情報を基に、大型催事で朱鷺メッセ(新潟市中央区)を訪れた来場者の動きを分析した。周辺の飲食街を訪れる県外来客の比率を見ると、学会や業界団体の催しでは数ポイント押し上げる効果があった一方、音楽ライブでは会場と駅のみの移動にとどまっている傾向が見られた。イベントによって地域経済へもたらす波及効果に濃淡が表れた形だ。

 調査にはAgoop(東京)の人流マーケティングツール「マチレポ」を使用。飲食店が多い古町エリアを対象に、県外在住者の比率を年間平均と比較した。人流解析ツール「コンプレノ」を使い、コンサート前後の人の流れを可視化した。

 昨年12月13、14の土日に男性3人組の「Number_i(ナンバーアイ)」のライブ3公演が朱鷺メッセで開催された。マチレポによると、2日間で会場を訪れたのは延べ約2万4千人。このうち73%が県外者だった。一方、古町を訪れた期間中の県外者比率は、年間休日平均よりも3ポイント低い9%と、プラスの影響は見られなかった。

 ライブ当日に新潟日報社は複数の来場者に取材。市内での飲食や土産代による消費はほぼ1万円以下で、購入もJR新潟駅構内やその周辺がほとんどだった。

(C)OpenStreetMap、加工:アグープ 新潟日報社作成
この下に人流が一目で分かる動画があります。...
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