第一生命経済研究所の熊野英生首席エコノミスト
 第一生命経済研究所の熊野英生首席エコノミスト

 原油先物価格の国際的指標、米国産標準油種(WTI)は8日、一時1バレル=119ドルを超え、前週末の終値と比べ30%以上も上昇した。イランで、殺害されたハメネイ師の後継として反米路線を踏襲する次男モジタバ師が最高指導者に選出されたと報じられ、米国、イスラエルとイランの戦闘長期化リスクが強く意識されたのが要因であろう。

 他方、週明け9日の東京株式市場で日経平均株価は急落し、一時4200円超下げ、節目の5万2000円を割り込んだ。原油高が長期化すると企業業績にも悪影響が及ぶので、株安も続くことになる。

 次の焦点は日本や米国が石油備蓄の取り崩しに動くかどうかだ。米イスラエルによる攻撃の報復として、イ...

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