約40年介護した妻を殺害した部屋で、ベッド脇に座る男性。現在は自身の寝室となっている=3月、大阪府内
約40年介護した妻を殺害した部屋で、ベッド脇に座る男性。現在は自身の寝室となっている=3月、大阪府内
取材に応じる男性=3月、大阪府内
取材に応じる男性=3月3日、大阪府
男性が記してきた介護日誌には、介護に対する決意や不安が書かれていた
男性が寝たきりの妻の介護に使っていた、胃ろうや排せつ介助の道具など=3月3日、大阪府
取材に応じる男性。奥の部屋で、妻を殺害した=3月、大阪府内
男性が妻を殺害した部屋。現在は自身の寝室となっている=3月、大阪府内
男性が約5年間、ほぼ毎日書き続けてきた妻の介護日誌
取材に応じる男性(左)。奥の部屋で、約40年介護した妻を殺害した。右は男性の息子=3月、大阪府内
男性がノートに記した「お母さん好きだよ」の文字
妻と一緒に写った写真を手に取る男性=3月、大阪府内
妻の写真が飾られた仏壇に手を合わせる男性=3月3日、大阪府
妻と一緒に写った写真が飾られた本棚を開ける男性=3月、大阪府内

 立春を迎えた直後の大阪はまだ肌寒く、空は雲に覆われていた。午前8時20分ごろ、男性(84)は、寝室のベッドに眠る72歳の妻に近づいた。

 10分後、「妻の首を絞めた」。110番に、切羽詰まった声で通報が入った。警察からの連絡を受けた息子が急ぎ向かうと、男性は数人の警察官に囲まれ、放心したように寝室のベッドに腰かけていた。

 男性は約40年間、途中からは寝たきりになった妻の介護を続けていた。70代半ばには認知症を発症。警察の聴取に「疲れた」と話した。

 書き残した27冊の介護日誌には、深い苦悩や、体力への不安、ささいな体調の変化に一喜一憂する様子が克明に刻まれていた。なぜ、悲劇は起きたのか。(共同通信=富...

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