ブータンの閣僚(手前)にナメコの試作商品を説明する熊田淳さん(左から2人目)=2024年8月、ブータン・中部ウラ(国立キノコセンター提供、共同)
 商店に陳列された乾燥ナメコ=1月、ブータン・ティンプー(共同)
 ブータン人の同僚と写真に納まる熊田淳さん(右)=2023年10月、ブータン・北部ラヤ(国立キノコセンター提供、共同)
 キノコカフェの前に立つチェンチョ・デンダップさん(右)=1月、ブータン・ティンプー(共同)

 ヒマラヤ山脈の東側にある小さな国ブータン。山の中ではさまざまなキノコが採れるが、日本人になじみの深いナメコは「ぬるぬるしたキノコ」と呼ばれ、食べられていなかった。「宝の山なのに!」。ナメコと深いつながりがある福島県出身の専門家の男性が、ブータンに3年半住んでキノコ農家への栽培指導に力を注いだ。栽培は軌道に乗り始め、商機も芽生えてきた。

 ブータンは15年前の東日本大震災で被災地に心を寄せてくれた。男性の原動力になったのは「恩返し」の気持ちだったという。男性は日本に帰国したが、現地に伝授した技術と知識、ナメコのおいしさはその後もしっかりと受け継がれ、新たな展開も見えてきた。(共同通信ニューデリー...

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