
新潟市中央区白山エリアのスポーツ施設再編で、新潟市が本格的な検討に着手するアリーナ整備。まちづくりの核となる大規模施設の開発計画を、近隣の商店主やスポーツ関係者は「人流の増加につながる」「大会を誘致しやすくなる」と歓迎する。にぎわい創出へ期待が高まる一方、集客を見据えた駐車場整備や公共交通の充実を求める声も上がっている。
「新潟には大きなアリーナがないと思っていた。ライブで『推し』が来てくれたらうれしい」。市役所前でバスを待っていた女子高校生(17)は声を弾ませた。
市は老朽化が進む市体育館と市陸上競技場の補助競技場(サブトラック)を廃止し、スポーツ競技やコンサートに利用できる屋内多目的アリーナを整備する方針。完成時期は未定で、規模やデザインなどは今後検討するとしている。2026年度当初予算案に関連経費2千万円を盛り込んだ。
この計画に、建設予定地近くで店を営む商店街関係者の期待は大きい。上古町商店街で糀(こうじ)ドリンクを販売する「古町糀製造所」の小畑宏樹代表取締役(31)は「今でも県民会館などで催しがあると目に見えて人が増える。ぜひ進めてほしい」と歓迎。同商店街振興組合の迫一成理事長(47)は「白山には文化施設が集まっており、それが強化されたらうれしい。ついでに商店街に来てもらえると店も元気が出る」と好意的に受け止める。

市が見込むアリーナの収容人数は8千人前後で、県内のスポーツ関係者も熱い視線を送る。市バレーボール協会は、市内で大規模大会を開催する際、既存施設ではコート数が足りず、会場を分散して対応している。増田進事務局長は「現状は1カ所で済む施設がない。8千人規模なら全国大会や国際大会を誘致する要件も満たすだろう」と語る。
バスケットボールBリーグで新1部入りを目指す新潟アルビレックスBBは、参入の基準を満たすアリーナ確保が課題となっている。運営する新潟プロバスケットボールの糸満盛人社長は「アリーナの確保は自助努力のみでは実現できない。可能性が広がることはありがたく、大いに力付けられる」と状況を注視する。
肯定的な受け止めの一方で、来場者が一斉に移動する状況を想定した懸念の声も聞かれた。...











