京都大「吉田寮」の現棟=2月、京都市左京区
 京都大「吉田寮」の現棟=2月、京都市左京区
 京都大「吉田寮」現棟の共有スペースでくつろぐ原田明弘さん=2月、京都市左京区
 京都大「吉田寮」現棟の受付前で乾杯する寮生たち=2月、京都市左京区
 京都市左京区、京都大「吉田寮」

 築100年を超え、現存する学生寮で国内最古とされる京都大「吉田寮」(京都市左京区)の「現棟」から、寮生が3月末までに一時退去した。大学側は今後の耐震工事の詳細を示しておらず、寮生側は3月、今後の話し合いと、歴史的建築としての価値を尊重した補修を求める8千筆超の署名を提出。歴史ある空間と、育まれた自治の行方が問われている。

 イチョウ並木を抜け現棟の玄関に入ると、壁には古いビラや落書き。真っすぐ延びる廊下は薄暗く、タイムトンネルのようだ。法学部4年の原田明弘さん(21)は「見渡すと誰かがいる。1人にならないのがいい」と語る。昼も夜も人が集い、食堂では音楽ライブなどイベントも。備品管理や大掃除など...

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