ハンガリー元外交官のコーシャ・バーリン・黎
 ハンガリー元外交官のコーシャ・バーリン・黎

 ハンガリー議会(一院制)総選挙で、マジャル党首率いる新興の中道右派「ティサ(尊重と自由)」がオルバン首相の右派与党「フィデス・ハンガリー市民連盟」に圧勝し、定数(199)の3分の2を超える議席を獲得した。

 2010年から5期にわたって統治し、欧州の右派ポピュリズム勢力を主導してきたオルバン氏は(1)「対立の政治」への国民の疲れ(2)汚職の横行(3)経済失速とインフレ―などから権力を失うことになった。

 「反リベラル」「反移民」「反欧州連合(EU)」などを掲げるオルバン氏は敵をつくりだして分断をあおり、それを利用して支持層の結束を図る「対立の政治」を推し進めてきた。

 さらにメディアを統制し、そう...

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