宇都宮東警察署
 宇都宮東警察署
 警察官役からの指示でテレビのコンセントを抜いたことを報告するため水野さんが撮った写真(水野さん提供)
 警察官役から送られてきた200万円振り込みを証明する文書(水野さん提供、画像の一部をモザイク加工しています)
 警察官役から送られてきた偽の供述調書(水野さん提供)

 「トイレに行きます」

 「昼ご飯食べます」

 「片付けます」

 「読書します」

 大手企業に勤める宇都宮市の会社員、水野光一さん(31歳、仮名)は、1カ月ほど、自分の行動を分刻みで報告し続けた。チャットの送信先は、自分を容疑者として調べている警察官だと信じていた。しかし、実際は詐欺グループだった。

 水野さんは逮捕されたくない一心で、言われるがまま指示に従い続け、ビデオ通話を12日間つなぎっぱなしにした。恐ろしい日々だった。そして、現金1600万円をだまし取られた。

 水野さんは2月、記者の取材依頼に応じ、「仕事帰りなら」と近くのカフェに来てくれた。うつむきがちで、憔悴しきっている様子。コーヒーを飲んで...

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