釧路湿原周辺に建設された大規模太陽光発電所=2025年8月、北海道釧路町
 釧路湿原周辺に建設された大規模太陽光発電所=2025年8月、北海道釧路町
 九州電力の石炭火力発電所=2025年4月、熊本県苓北町
 閣議後に記者会見する石原環境相(右端)=14日午前、国会

 2050年までに「実質ゼロ」を目指す温室効果ガスの排出削減ペースが鈍化している。脱炭素電源として期待される再生可能エネルギーは活用が伸びず、政府が最大活用を目指す原発の再稼働も停滞気味だ。イラン情勢による石油などの供給不安から、政府は二酸化炭素(CO2)を多く排出する石炭の活用を増やす策を繰り出した。脱炭素政策の一時後退で、目標達成への道は前途多難だ。

 ▽実績

 「初めて10億トンの大台を下回った」。石原宏高環境相は14日、記者会見で実績を強調した。24年度の実質排出量は9億9400万トンで、基準となる13年度以降で最も低い。だが削減幅は縮小したことなどから、石原氏は「短期的でなく、中長期的な...

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