
熊本地震で被災した東熊本病院=2016年4月16日、熊本県益城町(吉原秀明氏提供)
10年前の熊本地震では被災病院からの搬送に時間がかかった末に命を落とした人がいた一方で、入院患者全てが早期に他の医療機関に避難した事例もあった。熊本県内の病院で「災害派遣医療チーム(DMAT)」として移送を支援した吉原秀明・鹿児島市立病院救命救急センター長は「現場では100%の安全はない。不確定要素がある中、リスクを評価しつつ方針を決断することが肝要だ」と指摘する。
▽ライフライン途絶
2016年4月14日夜のマグニチュード(M)6・5の「前震」を受け、吉原さんは東熊本病院(熊本県益城町)に駆け付けると、入院患者30人が残っていた。電気や水は途絶。電子カルテは使えず、どの部屋に患者が何人いる...
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