高額な自由診療の問題点を訴える国立がん研究センターがん対策研究所の一家綱邦研究員=東京都中央区
 高額な自由診療の問題点を訴える国立がん研究センターがん対策研究所の一家綱邦研究員=東京都中央区
 勝俣範之・日本医科大武蔵小杉病院教授(本人提供)
 「先端的医療を掲げる科学的根拠が不明な高額自由診療」医師の意識調査

 がんに効く治療法をインターネットで調べると「最新」「先端」をうたう高額な治療が目に付くが、科学的な根拠が不確かなものも多い。こうした治療の効果をがん診療に関わる医師の8割が否定的に考えていることが国立がん研究センターなどの調査で分かった。患者に問題点が十分伝わっていない実態も課題として浮かんだ。

 ▽科学的根拠不明

 がん治療には手術や抗がん剤、放射線などがあり、臨床試験で有効性や安全性を確かめた最良の治療が「標準治療」と呼ばれる。標準治療は学会の診療指針でも推奨され、公的な健康保険も適用される。

 保険が適用されない手法は、全額が自己負担の「自由診療」の扱いになる。医師が必要性を判断して提供する前提だ...

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