日本を巡る主な経済連携協定(EPA)
 日本を巡る主な経済連携協定(EPA)

 日本政府が南米各国との貿易強化に向けた経済連携協定(EPA)交渉に乗り出す。中東情勢悪化に伴う供給制約への不安から、機運が一気に高まった。ただ国内産業を巡る利害が複雑に絡まり、交渉は一筋縄ではいかない可能性もある。

 ▽農林族が懸念

 「ずいぶん急だな」。与党関係者の一人は今月、南部共同市場(メルコスル)とのEPA交渉入りの意向を政府から伝えられ、こうつぶやいた。メルコスルとは2025年12月に戦略的パートナーシップの枠組みを創設したばかりだった。

 日本政府は枠組み創設時の共同声明で、関税引き下げによる農産品流入を想起させる「EPA」の記述を避け、「経済関係」や「経済連携」といった表現にとどめていた。...

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