
岡村りら専修大教授
南鳥島で、核のごみの最終処分場に関する調査が始まった。自治体議会での請願採択などを経ず、国の申し入れで始まった初の例だ。地質などの条件を満たした「適地」とされるが、同様の地域は日本全国に数多く存在する。なぜ南鳥島なのか。今の決め方で本当に安全なのか。疑問が残る。
スイスとドイツは処分場選びを失敗し計画をゼロから見直した。スイスは山間部のウェレンベルクにあった候補地が、1995年と2002年の2度にわたり州民投票で否決された。統一前の西ドイツは1977年に東ドイツ国境沿いのゴアレーベンを候補地としたが、40年以上の時間と膨大な費用を費やした後に白紙撤回された。いずれも大失敗である。
教訓は「選定基...
残り1147文字(全文:1446文字)











