
犬の細胞から作ったiPS細胞(ベタニック提供)
体のさまざまな細胞に成長できる人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使った医療が、ペットにも広がろうとしている。犬や猫のiPS細胞は作るのが難しいとされてきたが、近年、技術が確立。ペット医療の市場拡大を追い風に、人に続く実用化が現実味を帯びてきた。
▽家族の一員
ペットフード協会の2025年の推計によると、国内で飼われる犬と猫は計約1570万匹と、同年の15歳未満の子どもの数である約1344万人(総務省人口推計)を上回る。ペットを家族の一員と捉える意識の高まりを背景に、高度な治療を望む飼い主が増え、医療市場は拡大。CTやMRIといった検査や放射線治療など、人と同じ医療技術の導入が進む。
従来の治療では効...
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