トキの餌場として期待される水田の前で取材に応じる浜田栄治さん=4月、石川県羽咋市
 トキの餌場として期待される水田の前で取材に応じる浜田栄治さん=4月、石川県羽咋市
 石川県羽咋市内に設置された、トキの観察マナーを促す看板=4月
 取材に応じる「佐渡とき保護会」の土屋正起会長=5月12日、新潟県佐渡市
 新潟県佐渡市の施設で飼育されているトキのつがい。間にはひなの姿も見える=5月11日
 トキ定着への主な取り組み

 56年前に本州から姿を消した国の特別天然記念物トキが31日、石川県の能登地方で放たれた。2008年から放鳥が行われてきた新潟県の佐渡島では、餌場の確保や住民へのマナー周知が奏功し、500羽前後まで回復。トキの定着には人間との共生がうまくいくかどうかが鍵となる。佐渡の知見を生かした挑戦が、能登で始まった。

 ▽準備着々

 「何とかすみ着いてほしい」。4月下旬、石川県羽咋市の農業浜田栄治さん(58)が口にした。一帯には水田が広がり、トキの餌場として期待されている。石川県は、この水田を含め9市町でモデル地区を選定。農薬や化学肥料を半減し、餌のドジョウなどの通り道を設けて準備してきた。

 浜田さんの水田では除草...

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