県内候補の応援演説に駆け付けた立憲民主党代表代行の蓮舫氏(左)=25日、新潟市秋葉区
県内候補の応援演説に駆け付けた立憲民主党代表代行の蓮舫氏(左)=25日、新潟市秋葉区
野党系候補予定者の応援のためマイクを握る社民党の福島瑞穂党首(左)=24日、長岡市

 自民党総裁選に注目が集まる中、野党側は次期衆院選に向け、新潟県内で存在感を高めようとアピールに懸命だ。総裁選の告示日以降、野党第1党の立憲民主党と社民党の党首クラスが相次いで県内入りし、政策提案や政権批判を展開した。ただ、野党勢力の「顔」となる党首クラスには目新しさがなく、野党関係者には効果に懐疑的な声もある。

 25日、新潟市秋葉区のスーパーマーケット前で、蓮舫・立民代表代行がマイクを握った。旧民主党時代から選挙戦で引っ張りだこになってきた人気の応援弁士の登場に約250人の聴衆から大きな拍手が沸いた。

 新潟4区の立民現職、菊田真紀子氏の応援のために本県入りした。「自民総裁選は投票できる人が限られる。確実に皆さんの思いを反映できる次の総選挙に向け、私たちは堂々と政策を訴えていく」と総裁選への対抗心を隠さなかった。

 自民総裁選が告示された17日以降、蓮舫氏のほか、立民の枝野幸男代表、社民の福島瑞穂党首と党首クラスが3人も本県入りした。自民が総裁選で盛り上がる中、野党の存在感低下を懸念し、党幹部が全国各地を回ることで対抗している。

 前回選で結成したての立民に旋風を吹かせた枝野代表は18、19日と2日間かけて、党公認候補予定者がいる1、3、4、6区を全て回った。十日町市の棚田を、農業政策や地域活性化に関する政権公約を発表する場に選び、地方での票の掘り起こしを狙った。

 24日には5区で事実上の野党統一候補となる無所属新人、米山隆一氏と並んで社民の福島党首が長岡市の街頭に立った。政府の新型コロナウイルス対応を批判し、「命を大切にしない自民がいくら総裁を代えても人の命を守る政治にはならない」と訴えた。

 本県は、野党勢力が2017年の前回衆院選で自民に4勝2敗と勝ち越している。党首クラスの本県入りは「次期衆院選に向けた早めのてこ入れ」(立民県連幹部)との見方もある。

 県内候補予定者もこの来援を歓迎する。枝野代表と街頭演説を行った1区現職の西村智奈美氏は「われわれが何を考えて選挙を戦うのか、代表の口から話してもらえると重みがある」と手応えを語る。

 ただ、演説を聞いた野党支持者には複雑な思いもある。応援に来る野党の「顔」が10年以上前から変わらない面々だからだ。

 立民の最大の支援団体、連合新潟のある幹部はつぶやいた。「枝野氏らの求心力も低下している。自民総裁選の盛り上がりに比べればパンチが足りない。何か違う方法はないのか…」