不在者投票用紙の封入など準備を急ぐ上越市選挙管理委員会=5日、上越市役所
不在者投票用紙の封入など準備を急ぐ上越市選挙管理委員会=5日、上越市役所

 岸田文雄首相が次期衆院選の日程を19日公示、31日投開票と表明し、有力視されていた11月よりも早まった。新潟県内自治体の選挙管理委員会は準備を加速させている。

 上越市は市長選と、市議補選を10月24日告示、31日投開票としていたが、衆院選が加わったことで「トリプル選」が決まった。

 衆院選は当初、26日公示、11月7日投開票と、11月2日公示、14日投開票が有力とされていた。上越市は「11月7日投開票」も想定し、市長選、市議補選を後ろ倒しすることを検討。「同日選になる腹づもりはあった」が、結果は予想外の衆院選「前倒し」に。選管は岸田首相の日程表明翌日の5日、仮押さえしていた投票会場のキャンセルや、入院や高齢者施設への入所などで不在者投票を行う約1200人向けの用紙の封入作業などを急いだ。

 6日の選管定例会も5日に早めた。衆院選と市長選・市議補選では、期日前投票の開始日が異なるため、委員からは「有権者が混乱しないよう周知徹底を」と求める声が上がった。

 衆院選の比例代表、最高裁判所裁判官の国民審査も合わせれば、上越市では五つの投開票を同時に管理することになる。市選管の渡邉守事務局長は「慌ただしくなるが、ミスがないよう万全の準備をしていきたい」と気を引き締めた。

 一方、10日告示、17日投開票の市議選を控える南魚沼市。市選管は衆院選の投開票日と1週間違いだった場合は、市議選の日程を合わせる予定だった。結局、衆院選は2週間違いとなるため市議選は予定通り行う。市議選の当選証書を交付後、衆院選の期日前投票の準備をしなければならないため、南雲利和・市選管書記長は「日程が厳しい。事務局は現在4人だが、増員を検討したい」と話した。

 9月時点での有権者数が約66万5千人と県内最多の新潟市。衆院選以外の選挙予定はないが、開票所に使う体育施設や投票所に使う公民館などで、31日はすでに別のイベントが予定されているところもあり、調整や代替施設の確保を急ぐ。市選管の三屋宰子事務局長は「想定した日程よりも衆院選が早まり調整に追われているが、着実に準備を進めたい」と話している。