新型コロナウイルス禍により深刻化する「孤独・孤立」問題。自殺対策やひきこもり、高齢者の見守り、仕事や住まいを失った生活困窮者など必要な支援は多岐にわたる。今年2月に担当大臣を設けるなど菅義偉前首相の肝いり政策で、岸田文雄新内閣でも担当相は引き続き置かれたが、新潟県内の支援者らは「まだ具体策が見えてこない」と漏らす。看板倒れに終わらないよう、息の長い取り組みを求めている。

 「つらいという言葉では語れない。生きているのか死んでいるのか自分でも分からなかった」。40歳まで約15年間、ひきこもった新潟市秋葉区の池田浩太さん(46)は振り返る。幼少期から細かいことが気になる生きづらさを抱えていた。家族...

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