新型コロナウイルスの影響でアルバイト収入が減ったり実家の家計が急変したりして学業継続に不安を抱える大学生が県内でも増えている。憂いなく学生生活を送れるよう政治はどのような支援策を考えているのか-。学生たちは切実な思いで、19日に公示される衆院選の論戦を注視する。

 「昨年は生活で精いっぱい。お金も不安だった」。新潟大法学部2年生の女子学生(21)はウイルス禍の中で始まった大学生活を振り返る。

 岩手県出身。入学式やガイダンスもなく、授業はすべてオンライン。アパートで一人パソコンと向き合う日々で、友達をつくるきっかけもない。県境をまたぐ移動はためらわれ、「帰省もできず孤独だった」。

 学費は両親に払...

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