比例代表北陸信越ブロック(新潟、富山、石川、福井、長野各県、定数11)では、自民党が前回と同じ5議席を獲得する勢いだ。前回2議席の立憲民主党は、昨年に旧・国民民主党などと合流したことによる上積みで3議席を固め、4議席目をうかがう。ただ、序盤情勢のため、今後状況が変わる可能性がある。

 比例北陸信越には9党から重複と単独合わせて計53人が立候補した。前回2017年衆院選の獲得議席数は自民が5、立民が2、旧・希望の党が2、公明党と共産党がそれぞれ1。

 今回の調査では比例の政党別投票先で、自民36・6%で、立民24・2%、共産7・6%、維新6・9%、公明4・8%と続いた。

 自民では、比例単独1位となった新潟2区選出の前職、鷲尾英一郎氏の当選が確実な情勢だ。本県6小選挙区を含む全19選挙区の前職、新人が重複2位で並んでおり、小選挙区で敗れても惜敗率によっては比例復活できる可能性がある。

 立民は、結党直後の前回は小選挙区で1人しか立てなかったが、旧国民などと合流した今回は14選挙区に擁立。前回、旧・希望から出馬した候補もいるため、その支持層を取り込み、議席の上積みを図る。

 単独で2人を擁立する公明は1議席の死守を目指す。共産は野党共闘を掲げて小選挙区の立候補者数を絞り、比例での議席維持に全力を挙げる。4小選挙区に重複候補を立てた日本維新の会は1議席をうかがう。

 国民民主党、れいわ新選組、社民党、「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」は、現段階では議席獲得が難しい情勢だ。