中越地震の発生から17年となった23日、支持を訴える衆院新潟5区の候補者=長岡市のアオーレ長岡
中越地震の発生から17年となった23日、支持を訴える衆院新潟5区の候補者=長岡市のアオーレ長岡

 衆院選公示後初の週末となった23日は、中越地震の発生日と重なった。被害が甚大だった地域のある新潟5区では、候補者3人がそろって一時全村避難した長岡市山古志地域の催しに参加した。人口減少が続く被災地の住民は、効果のみえる支援策や政策論争の深まりを望み、「結果を出して」と求める。

 県内の首長経験者が激突する5区。地震発生から17年となる23日、前知事で無所属新人の米山隆一さん(54)、震災当時に長岡市長だった無所属新人の森民夫さん(72)、発生直後に知事に就いた自民党前職の泉田裕彦さん(59)が、そろって山古志体育館前の催しに出席した。たすきは外して「一時休戦」。住民と一緒に祈りをささげた。

 山古志をはじめ、中山間地の多い被災地は、震災前からの課題だった人口減少や過疎高齢化が加速している。

 被災者は、山あいや中山間地でも住み続けられる環境づくりを求める。山古志地域にある虫亀集落の養鯉業男性(67)は「人口減少で、子どもの元気な声が聞こえなくって本当にさみしい。若い人を増やし、人の循環を起こす取り組みが必要だ」と政治の役割に期待する。

 各候補者は街頭での訴えや取材に対し、人口減少や地域活性化などの課題に対する考えを示している。

 米山さんは「中山間地域では行政の支援の下、居住地や集落の拠点化、コンパクト化を進めることで共同体や公共サービスの維持ができるはずだ」と語る。

 森さんは「山古志は住民のパワーで交流人口が維持できている」とした上で、「観光などで広域的な連携を進め、さらに交流人口拡大につなげたい」とする。

 泉田さんは「経済のありようがデータ重視のデジタルエコノミーになっていくことを踏まえ、新たな産業の誘致を進め、働く場を増やしたい」と述べる。

 投票日まであと1週間。震災で自宅が全壊した楢木集落の会社員(50)は「選挙のたびにいろいろな政策の話が出るが、生活の実感として良くなったことはない。候補者には結果で示してほしい」と要望した。