支持者らと街頭でグータッチする1区の候補者たち。上から石崎徹氏、塚田一郎氏、西村智奈美氏
支持者らと街頭でグータッチする1区の候補者たち。上から石崎徹氏、塚田一郎氏、西村智奈美氏

 4年ぶりの衆院選の戦いは31日の投開票日に向け、中盤戦に入っている。新潟県内6小選挙区の候補者は街頭や集会などで、新型コロナウイルス対策や経済政策、農業、原発再稼働問題などを熱く訴えている。陣営はそれぞれの支持層を固めながら、無党派層などへのアピールにも余念がない。共同通信社の電話調査を基に新潟日報社が探った序盤情勢を踏まえながら、与野党候補らによる攻防の最前線を追った。

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◇新潟1区立候補者(届け出順、敬称略)
石崎  徹(37) 日本維新の会・元職
塚田 一郎(57) 自民党・新人
西村智奈美(54) 立憲民主党・前職

 野党統一候補で立憲民主党前職の西村智奈美氏(54)と、自民党新人で元参院議員の塚田一郎氏(57)、自民を離党した日本維新の会元職の石崎徹氏(37)が争う。新潟日報社などの序盤情勢調査では、西村氏を塚田氏が追う展開で、石崎氏は苦戦している。ただ、1区に多いとされる無党派層の約4割が態度未決定で、各候補は無党派層への浸透を図る。

 6選を目指す野党統一候補の西村氏は、政府の新型コロナウイルス対応や経済対策への批判を強める。街頭で「実質賃金は増えていない。金融所得課税などの見直しで国民への分配を行っていきたい」と訴える。

 立民支持層の9割超、共産の約7割を固めた。勝つためには無党派層への浸透も欠かせない。1日40カ所ほどで街頭演説をこなす。

 他候補に比べて先行しているとの報道が相次ぎ、陣営は気の緩みを懸念する。立民県連最大の支持団体、連合新潟の牧野茂夫会長は街頭で「選挙は投票箱のふたを開けるまで分からない。緩まず応援してほしい」と懸命に引き締める。

 自民の塚田氏は街頭演説などで、参院議員時代の経験と政権与党の実行力を繰り返しアピールする。「政策は実現しないと絵に描いた餅だ。私と対立候補との違いは実現できるかどうかだ」と呼び掛ける。

 公示前から無党派層への浸透が課題視されてきた。序盤では、無党派層の支持を1割強しか得られていない。今後は、人気のある河野太郎前行政改革担当相らから応援に来てもらうなどで巻き返しを図る。

 自民支持層からの支持を6割超しか固め切れていないことも課題だ。選対幹部は「足元を固めないといけない」とし、企業への支持呼び掛けを強める構えだ。

 石崎氏は元秘書への暴行事件で自民を離党し、維新から出馬した。暴行事件によるマイナスイメージは根強いとみられ、維新支持層でも広がりを欠く。

 20日には知名度の高い党代表の松井一郎大阪市長が新潟市中央区を訪れた。松井市長は街頭で「(石崎氏は)甘いところがあったから不適切な行動をやった。今後は維新が指導していく」と援護射撃をした。

 石崎氏は街頭で頭を下げつつ「与党への不満、野党への不安がある。維新はしがらみなく真の改革をやる」と、第三極を求める無党派層への浸透を図る。選挙カーから「改革」と声を響かせ、1区内を走り回る。