選挙カーからアピールする2区の候補者たち。上から高倉栄氏、細田健一氏、平あや子氏
選挙カーからアピールする2区の候補者たち。上から高倉栄氏、細田健一氏、平あや子氏

◇新潟2区立候補者(届け出順、敬称略)
高倉  栄(50) 国民民主党・新人
細田 健一(57) 自民党・前職
平 あや子(41) 共産党・新人

 自民党前職細田健一氏(57)に対し、候補を一本化できなかった野党側の共産党新人平あや子氏(41)、国民民主党新人高倉栄氏(50)が挑む。新潟日報社の序盤情勢調査では、細田氏が先行し、平氏、高倉氏が追う展開。各陣営は終盤の追い込みへ、組織の引き締めや戦術の修正を図っている。

 自民が公認争いを経て一本化した細田氏の街頭演説には、比例単独候補に回った前職鷲尾英一郎氏に近い地方議員の姿も見られる。細田氏は「鷲尾氏の支援者といい関係を築きたい」と結束をアピールする。

 22日には、長岡市内の街頭演説で300人近くを集め、組織力を見せつけた。ただ、陣営はこの組織が緩まないか警戒を強める。

 2区選対本部長の柄沢正三県議は「リードと言われて負けた例は多く、これほど危険なことはない。足がストップするのは絶対避けないといけない」と呼び掛けた。各地域の県議らの手厚いバックアップを受け、企業回りやミニ集会も行いながら票固めを目指す。

 追う平氏は、東京電力柏崎刈羽原発の廃炉を訴え、原発に不安を抱く有権者の取り込みに注力する。池田千賀子県議ら超党派の地方議員に支えられ、「柏崎で予想以上に知ってもらえている」と手応えを語る。

 ただ、票の積み上げに必要な無党派層への浸透は、序盤で1割にとどまる。22日に柏崎市内で行った街頭演説では、最低賃金の大幅な引き上げなど、より暮らしに密着したテーマの訴えに時間を割いた。

 社民県連や立憲民主党支持者の支援を受けていることから、折に触れて「野党共闘」もPRする。共産県委員会の川俣幸雄書記長は「自公政権との対立軸を強調したい」と狙いを語る。

 高倉氏は連合新潟の推薦を受けて組合票を固める。街宣で「旧民主党のラストサムライ」とアピールし、鷲尾氏が旧民主党の国会議員時代に得た票の受け皿を目指してきた。

 ただ、序盤情勢で、旧民主をルーツとする立民の支持層が高倉氏よりも平氏に流れている。最近では「旧民主党」を封印し、鷲尾氏を支持していた保守票への浸透を意識する。

 無党派層の獲得に向けては、会員制交流サイト(SNS)や動画で、雇用対策などの政策や親しみやすい人柄を発信。党県連の市川政広幹事長は「大票田の柏崎市を中心に街宣を強化し、若者や無党派層を掘り起こしたい」と力を込める。