選挙戦最終日の訴えに耳を傾ける有権者=30日午後8時前、新潟市中央区
選挙戦最終日の訴えに耳を傾ける有権者=30日午後8時前、新潟市中央区

 「古里新潟のために働かせてほしい」「みなさんの暮らしを守り抜く」。衆院選の選挙戦最終日となった30日、新潟県内6小選挙区の候補者は各地を駆け回り、マスク越しに最後の訴えを響かせた。新型コロナウイルス禍で握手や大規模集会を控え、感染対策を徹底しながらの短期決戦。有権者に思いは届いたのか。感染下の異例の選挙戦を戦い抜いた候補者たちに31日、県民の審判が下される。

【1区】

 3候補は終日、新潟市内の各地で演説し、新型コロナウイルス対策や経済政策を必死に訴えた。

 維新元職の石崎徹さん(37)はJR新潟駅の駅南地区で「社会保障を全体的に見直す改革が必要だ。厳しい選挙だが、再チャレンジの機会を与えてほしい」と声をからした。

 自民新人の塚田一郎さん(57)は古町十字路で「拉致被害者救出の最前線に立たせてほしい。中原市長、花角知事の思いを国政に届け、古里に恩返ししたい」と力を込めた。

 立民前職の西村智奈美さん(54)は新潟駅前で「公的な住居手当を創設するほか、ケアワーカーの賃金も底上げする。安心できる社会のために働きたい」とこぶしを握った。

【2区】

 3候補は東京電力柏崎刈羽原発が立地する柏崎市や、地場産業が集積する燕市などで懸命に訴えた。

 国民新人の高倉栄さん(50)は、地盤の弥彦村や燕市を重点的に回った。弥彦神社前でマイクを握り、「私たち国民一人一人が幸せになれる政治へと変えていこう」と訴え掛けた。

 自民前職の細田健一さん(57)は選挙区を縦断。田中角栄元首相の出身地・柏崎市西山地区で「人口減や医療過疎を解決できるのは、自民、公明両党の連立政権だけだ」と強調した。

 共産新人の平あや子さん(41)は終日、柏崎市内の各地で街頭演説した。原発の再稼働反対やエネルギー政策などを訴え、「原発ゼロの声を大きくしていこう」と呼び掛けた。

【3区】

 前回50票差の激戦を繰り広げた2候補が4度目の対決に火花を散らす。ともに最大都市の新発田市で訴えを響かせた。

 立民前職の黒岩宇洋さん(55)は新発田市の市街地での演説で、都会と地方の格差是正を強調。「このままでは3区に光は当たらない。政治が変われば暮らしが変わる」と叫んだ。

 自民前職の斎藤洋明さん(44)は新発田市の商業施設で演台に立ち「自民党を、国政を変える力を与えてほしい。地域経済再生の先頭に立たせてほしい」と熱く語った。

【4区】

 2候補は大票田の三条市など選挙区内を広く回り、家族連れらに支持を求めて熱弁を振るった。

 立民前職の菊田真紀子さん(52)は見附市の公民館前で、「庶民の暮らしに光を当て、切ない思いを抱えて必死に生きるお母さんたちの代表として勝たせてほしい」と訴えた。

 自民新人の国定勇人さん(49)は見附市の商業施設で「これまで訴えてきた言葉を現実のものにしていくためにも、明日の難関を突破させてほしい」と声を振り絞った。

【5区】

 3候補が大票田の長岡市を駆け回り、家族連れらが集まる商業施設や住宅地で訴えを響かせた。

 無所属新人の米山隆一さん(54)はアオーレ長岡前で自公政権を批判し、「額に汗して働く人の生活を政府は放っておいた。そんな政治はもう終わりにしよう」と語気を強めた。

 無所属新人の森民夫さん(72)はアオーレ長岡前で「地域の課題を無視して血の通う政策はできない。原発再稼働は反対だ。水資源を活用したエネルギー政策を進める」と訴えた。

 自民前職の泉田裕彦さん(59)はスーパー前で「都会より暮らしにコストがかかる雪国の声を届け、格差を是正する。政府与党の中で皆さんのニーズを政策に入れる」と声を絞った。

【6区】

 3候補は勝敗の鍵を握る上越市を中心に追い込みを図った。

 3度目の挑戦となる立民新人の梅谷守さん(47)は上越の市街地を駆け回った。事務所前で活動を打ち上げ「日本のため、われわれの勝利でゆがんだ政治を正そう」と呼び掛けた。

 5期目を目指す自民前職の高鳥修一さん(61)は、高田駅前で最後の街頭演説。「地域の発展のために絶対負けられない。安定の自公政権を選んでほしい」と声を張り上げた。

 無所属新人の神鳥古賛さん(53)は上越市などを回った。

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