悲しみをたたえた会場が、涙と歓声に包まれた。立民前職の菊田真紀子さん(52)=新潟4区=は自民新人を238票差で振り切って大接戦を制した。菊田さんは31日午後に夫の訃報に接し、三条市の会場に来ることができなかった。当選後、会場とスマートフォンの電話をつなぎ、言葉を詰まらせながら「野党統一候補として、皆さんに必死に議席を守っていただいた」と感謝を伝えると支援者に涙が広がった。
会場には菊田さんのイメージカラーの黄色の風船が飾られ、明るく彩られたが、夫の訃報が伝えられると支援者らはうつむきがちに吉報を待った。候補者不在の中、支援者は一進一退の選挙速報が伝えられ、その様子を固唾(かたず)をのんで見...
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