前回選は50票差で振り切ったライバルとの一騎打ちで議席を明け渡した。立民前職の黒岩宇洋さん(55)=新潟3区=は「皆さまの思いに応えられず本当に申し訳ありません」と支援者に深々と頭を下げた。

 新発田市の選挙事務所では、支援者ら約30人がテレビの前で開票速報を見守った。午後11時ごろ、相手候補の当選確実が伝えられると、支援者から落胆のため息が漏れた。

 首長や地方議員から手厚い支援を受ける自民前職に、1万票以上の差をつけられた。農家の戸別所得補償復活を掲げ、農村部や中山間地を精力的に回ったが、支持が伸びなかった。

 黒岩さんは目を赤くしながら「負けを潔く受け止める。また国政に帰ってくる強い決意がある」と述べた。

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