
世界遺産登録に向けての今後の課題などを語る花角英世知事=県庁
世界文化遺産登録を目指す「佐渡島(さど)の金山」(新潟県佐渡市)はこの1年、政治や外交に翻弄(ほんろう)された。昨年末、文化審議会は「佐渡島-」を推薦候補として答申したが「政府内で総合的な検討を行う」などと異例の一文が付き、波紋を呼んだ。曲折の末、政府は2月に推薦書を提出したが、国連教育科学文化機関(ユネスコ)から不備を指摘され、7月に2023年の登録を断念。推薦書を出し直す事態になった。花角英世知事に当時の思いや登録に向けた課題を聞いた。(報道部・清水祐子)
-佐渡金山は「強制労働の現場だった」として韓国が反発を強め、文化審議会の答申後も政府は推薦見送りを検討していました。
「徴用工問題が外...
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