情報通信技術を活用した「スマート農業」の普及が進む中、そのシステム作りを担ってきた技術者が自ら栽培・製造した焼き芋店が登場した。その名も「ぼくのさつまいも」。昨年11月、新潟市西区坂井東6に開店し、ITに裏打ちされた甘みと食感が評判となっている。

【2022/01/13】

独自に研究した焼き方で作られた焼き芋が並ぶ「ぼくのさつまいも」=新潟市西区
独自に研究した焼き方で作られた焼き芋が並ぶ「ぼくのさつまいも」=新潟市西区
店で使われるサツマイモ
店で使われるサツマイモ

 手掛けるのは、市内のITベンチャーの社長を務めていた長井啓友(ひろとも)さん(41)。農作業をインターネット上で記録、データ化して経営改善につなげるソフトを開発し、全国の農家に提供してきた。

 生産活動を下支えする中で、自らも農業に挑戦したい気持ちが高まり、2018年に西区内でサツマイモの栽培を開始。市内のスーパーに納めてきた...

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